恋する乙女の道行

ジークムント・フロイト的に解釈すれば、ユリコの嫉妬の夢は「不安」に該当するものなのだろう。同時に、夢には性的な抑圧が関連しているというフロイトの指摘を待つまでもなく、石火矢が何の象徴であるかはいうまでもない。

 

それにしても今日の三木ヱ門は、いちいち乙女であった。一年は組の連中にいじられては必要以上に反応し、虎若にばかり教えている照星さんを想うときのイメージは、まさに叶わぬ恋に身を焦がす恋する乙女に他ならない。

 

そしてついに照星さんに逢いに出かける三木ヱ門の私服は、アイドルにしてはいささか地味に感じられたことではあった。いや、楚々として想い人に向けて足を運ぶ乙女は、間違っても滝夜叉丸のようなド派手な私服は纏わないのであろう。

 

最後に出てきた虎若の父ちゃん、佐武昌義氏は、いつ見てもカッコいい。いつもあんなふうに戦に出かけるような格好なのだろうか。

 

 

【今日のひとこと】

”だいたい照星さんが私のためにわざわざ忍術学園まで来てくださるなんてありっこないし…来てくれたらうれしいけど”

(田村三木ヱ門)