草津に行ってきた

JR草津駅を下りる。駅前は高層マンションや大型商業施設が建ち並ぶ繁華な郊外駅だが、京都方面に戻るように歩くと、トンネルが現れる。天井川になっている草津川をくぐるトンネルで、その向こうが草津宿の宿場町だった場所である。トンネルを出たところが中山道と東海道の分かれ道で、JR駅前から続く道が中山道、草津川に沿って上流へと向かう道が東海道とのことである。そのまま宿場町の通りを歩いてみる。旧本陣が残っていたり、昔ながらの仏具屋や提灯屋などがあったりして、風情がある。寿司屋で忍たま乱太郎特別メニューなるものを提供しているのが目を引く。う~む、すっごく気になるけど、オーダーするのはちょっと勇気がいるような…。

 

草津宿街道交流館は、宿場町の中ほどにある。一歩入ると、すでにそこは忍たまワールドである。グッズもいろいろ販売しているし、八方斎をやっつけろ、なコーナー(何をやるのかは未確認)があったりもする。1階のカウンターで入館料400円也を支払うと、2階の展示室へと案内される。

 

2階はおおきく二つのコーナーに分かれていて、片方は宿場町の常設展示プラス情報伝達の歴史や忍者関連の展示である。そしてもう片方が、忍たまコーナーである。3人組の立体人形の写真を撮り忘れたのは痛恨事だが、おもにパネルやセル画の展示である。ところで、一角にあった六年生たちのパネルは、去年の夏のていぱーくにあったのと同じものなのかそうなんですか?

 

ところで折角の忍たま満載なコーナーなのだが、来ていたのは私のほかには、明らかに忍たまには関心のない(というか知らない?)年配の客が数組いただけで、忍たまコーナーはすっからかんだったのはいかにももったいないことである。まあ、だからこそチキンな茶屋が写真を撮ったり展示をじっくり拝見したりできたわけだが。

 

ちょっと関心を引かれたのは、忍たま出身地マップである。展示に登場する人物は限られていたが、よく考えると、忍たまの登場人物は近畿地方のほかには東海道方面(金吾、喜三太、戸部先生)、山陰道方面(山田先生、山本シナ先生)はいても、中山道、北陸道方面や山陽道、四国にはいないなあと思う。そんなことを思うのも、北陸から四国の友人を訪ねる旅の途中だからだろうか。

 

ちなみに、私が忍たまコーナーを堪能して一般展示コーナーに移行したころ、就学前らしい男の子を連れた親子連れがやってきた。忍たまコーナーの本来の対象者は、このような子どもなのだろう。もっとも、子どもの方は忍たまコーナーにほとんど関心を払わず、母親が熱心にパネルに見入っていたところを見るに、これは母親が子どもをダシに連れてきたなと邪推モードがはたらく茶屋なのであった。

 

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