三郎次をめぐるエトセトラ

三郎次のお話を書こうとして、公式HPやWikipediaの関連項目をつらつら見ていたが、真面目で恐いもの知らずはいいとして、実家は漁師という設定にちょっと惹かれてしまう。これを活かしたいと思うと、いろいろ調べなければ、ということで、家にあった宮本常一や網野善彦、谷川健一あたりの民俗学系な本から漁民の関連を読む。

 

古代の海人であるところの安曇や宗像といった集団の時代から、海の神さまは海蛇やオコゼなどで、山の神さまが男神なのに対し、海神は女神とされていたらしい。そういえば九州の宗像大社の祭神は、宗像三姉妹だったと思い出す。

 

舟の神さまであるところのフナダマ(船魂)サマも女神であるらしい。洋の東西を問わず女性が船に乗ることを忌む習慣があったというが、関連しているのだろうか。このあたりは、いずれ兵庫水軍ネタにでも活かせそうである。書けるだけの筆力と気力があればの話だがw

 

三郎次は水遁術が得意とのことだが、潜水漁法そのものは、あまり一般的な漁法ではなく、あくまで補助的な漁法であったようである。それでも、女子どもが磯のすこし深いあたりにある海草や貝を採取するのにもぐるというのはわりとよくあることではないのだろうか。だから、三郎次も水遁術が得意なんだね、と勝手に納得する。

 

…さて、ある程度ネタを仕込んだところで、ちょっくら書いてみるとしよう。