2枚目と3枚目は表裏一体

だんだん野村先生と三木ヱ門が重なって見えてきた。二人とも黙っていればフツーにイケメンキャラで通るのに、その性格ゆえに容易に次のコマでは変顔に転化している。

 

思えば「過激な武器が得意!」だの「忍術学園のアイドル!」だの、自身のキャラの説明に多言を要している三木ヱ門に対して、野村先生はもはやなんの説明も必要としていない。ただその立ち居振る舞いだけで背後にキラキラが舞い、「キザでカッコつけ」と評されるまでに動きが完成してしまっているのだ。ああ、だがしかし、文化祭のときに見せたあの大人の魅力がどこかに吹っ飛んじまってるよ、野村先生。

 

松千代先生がなかなかのやり手だということは、実は野村先生をしっかり観察していることでも十分に理解できた。本人が思わず恥らうほどのポーズを容赦なく再現する松千代先生、天然なのかSなのか。

 

二年い組は果たして授業が成立しているのかということと、なにゆえ野村先生は松千代先生を追っていたのかという二つの疑問が残ったまま、カオス回は終わったのだった。