スリルとサスペンス劇場

「スリルとサスペンスぅ~」

「乱太郎。これは事件だよ」

 眼を輝かせて身を乗り出す伏木蔵。委員会活動をほっぽり出して藤内の尾行に飛び出す伏木蔵。もはやどれをとっても(顔の縦線を除き)一年ろ組の範疇を飛び出している。

「忍者に必要な探究心を持っている」

伊作先輩、なかなかいい指摘ですな。ただ、伏木蔵がなにゆえ藤内に関してここまで探究心を抱いたのかは謎である。

あ、でも、最後のほうで乱きりしんも尾行してみようと思い立っているところを見ると、やはり探究心旺盛にして、かつ尾行の達人の気配も感じる。うむ。たしかにすごい忍者になる可能性はありそうである。

 

「浦風先輩は、作法委員会で生首フィギュアを扱い慣れて度胸があるし、予習復習の鬼といわれているし…」

推理が鳥の糞から抜けられない乱太郎に比して、伏木蔵の推理はいい線をいっている…というか、藤内はいつから「予習復習の鬼」という称号をえたのだろうか。

 

教室で談笑する三年生たちが、年頃の男の子たちっぽくてなんだかカワイイ。倉庫の入り口に立つ伊助と、笑顔で生首フィギュアを扱う兵太夫の会話も、なんか世間話ぽくてイイ。そして赤くなる藤内に、なにかいろいろな可能性を見た。

 

ところで、生首フィギュアにすごいお化粧を施したのは誰? という問題はスルーらしい。

 

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コメント: 2
  • #1

    彩華 (水曜日, 13 7月 2011 20:57)

    このお話面白かったですね~~。

    保健委員会(というか伊作)好きなんで嬉しかったです♪

    伏木蔵『スリルとサスペンス~』を何回言ったんだろう・・・
    かわいかった~

    けど、

    「忍者に必要な探究心を持っている」

    これにはドキッとした!
    ( けっきょく伊作 )
    今回は保健委員会けっこうでたけど、
    不運ネタが少なかったですよね~ ( なんかどうでもいいこと )

    三年の中では藤内が一番好きなので、
    顔が赤くなった可愛いとこも見れて満足でした★

    録画しときゃよかったーーーーっ

  • #2

    茶屋 (木曜日, 14 7月 2011 23:26)

    たしかに保健委員会=不運というシーンはあまり見ないですね。(牧之介に食い逃げされたくらい?)伊作も最上級生だけあって、見るところは見ているなあと。

    なんだか最近、藤内の登場も多いですね。生真面目が嵩じてエキセントリックになるという、なかなか興味深い子ですね。