一途な想いに心は急くの段

ここまで一途で健気な恋心に、公式でお目にかかれる日がこようとは思わなかった。

 

遭いたい気持ちがつい言動に出ちゃう2人がもう実にカワイイ。いぶ鬼のイメージの中で朗らかに笑い声を上げる金吾の姿は、まさしく想い人のそれである。そして2人とも、もう想いが強すぎちゃって、隠し切れないレベルに達しているようである。

 

一生懸命掃除している金吾をよそに、窓辺で退屈そうにしている喜三太と団蔵…あくびしたときの団蔵の舌がなにか別の生き物っぽく見えてしまったw

そして金吾をいじりまくるこの小悪魔ちゃんたちめwww

 

事情はドクタケ忍術教室でも同じようである。しぶ鬼くん、手にしたハタキの動きを見るに、なんだか背中がかゆそうである。

 

そうか。2人の逢瀬は秘密なんですな。互いの背負っている属性がキャプレット家とモンタギュー家なみに対立しているならば、2人の逢瀬はより親密かつ深刻な様相を帯びるのだろうが、残念ながら最近のドクタケはどうも悪役っぽさがない。つい最近も八方斎みずから学園長とお友達になろうとしてたくらいだし。

切り株に腰掛けて指切りをしている姿こそまさにエンジェルですよエンジェル。金吾といぶ鬼の座り方の違いにも萌え萌えである。

 

 -金吾、すぐに行くぞ…!

 -はやくいぶ鬼にあいたい…!

 

幾多の障碍を乗り越え、追っ手や尾行者につきまとわれながらも互いに向かってひたむきに走る金吾といぶ鬼…ああ、これってもう公式推奨CPといって差し支えないのではあるまいか。

 

ところで追っ手と尾行者は、出会いがしらの衝突ですっかり目的を忘れたようである。まあ、興味が次々に移っていくのが子どもですからな。

「出る?」

「いや、ぼくは金吾と」

興味はあっても、金吾との逢瀬を優先するいぶ鬼の台詞に、いろいろな応用を考えてしまうイタイ茶屋であった。