49巻プレミアム版

なんていうか、サービス満点というか、サービスの方向性にちょっと危ういなものを感じたというか、そんな感じだった。というわけで、以下ネタバレしまくっているので未読のかたは回避推奨です。

 

 

 

下級生から上級生、学園外の人物まで効率よく登場させるにはイベントが一番! ということなのだろうか。最近の学園は文化祭やら運動会やら、イベントが多い。そしてまた、いつのまにやら来賓やらPTAが普通に列席しているようになっている。忍術学園が秘密の存在という設定と、タソガレドキ忍者をはじめとする大きなお友達に人気の外部キャラの登場機会の確保という二律背反は、後者にがっつり傾斜する方向で解決をみたようである。

 

そしてまた、タソガレドキ忍者の若手ユニット誕生の気配である。P57 1コマ目は、明らかに狙っておるでしょう。右から成長伝七、弱気な伊作、かわいい(大木先生+八左ヱ門)/2である。(←勝手に設定するなw) 特に左端のかわいい(大木先生+八左ヱ門)/2(いちいち繰り返すな)が組頭ぬいぐるみをいじってる図は、多くのお友達のハートを射抜いたに違いない。

 

タソガレドキ忍者隊の年末賞与と昇給の査定に学園の運動会が使われるというのもいろいろ大人の事情が働いているが、P160の伝子さんを「美人」とみなすことに誰も異を唱えられないというお約束(というか伝子さんの「美を疑う」ことが許されない)は、もはや集団幻覚に近いものを感じる。そう、だれかが「王様は裸だ!」といわなければならないのだ。でも、尊奈門クンが言うと、単なるKY扱いされてしまうところがちょっとイタイ。

あ、もう一人いた。「おれの女装のほうがまだマシ」(p131)なんて言っちゃっていいのかね、ギンギン君。

 

49巻は久しぶりに食満のケマケマしさが復活したように思える。なんだかあちこちでコマを切り破って登場しては解説してるし、挙句にイチャモンを「イチャイチャする文次郎」って…ここはぜひとも、誰とイチャイチャしていたのか説明する責任があると思うのだよ、留三郎君。でないと大きなお友達は気になって夜も眠れず、ギンギンみたいに眼の下に隈ができちゃうよ。

 

これであとは運動会も終わって大団円かと思ったら、最後におそろしいページが待っていた…。

 

「潮江先輩…スキです」

い、いったいなんのカミングアウト!?

 

裏話集もまたサービス満点である。

如意輪観音像かぁ…青渡岸寺にぜひにも行って見たくなったのだが、東京からだと遠いんだよね…。

そして、文次郎のあられもない姿まで惜しげもなく披露されていて、考えてみればこの巻の文次郎の扱いはけっこうヒドイ。裏表紙には袋槍を手にカッコよく登場しているのだが。

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    彩華 (水曜日, 24 8月 2011 13:22)

    最近初めて、落乱を買ったんですよ~
    46巻です。(なぜ、46?)
    もってるのこれだけなんですが、
    ちょっと、試しに くらいだったんですけど、
    やっぱ、アニメを見慣れているからか、
    ん?これは・・・小平太?
    と、少し誰かわかるのに時間がかかったりしながら読みましたが、
    原作ってやっぱおもしろいですね~

    そのうち49巻も見てみたいな♪

  • #2

    3chaya (水曜日, 24 8月 2011 23:43)

    私もアニメから入った口なので、初めは違和感を感じたりもしました。兵太夫みたいに、アニメと原作ではほぼ別人みたいなキャラもいますしね。
    原作には原作の、アニメにはアニメのよさがあるなあと改めて思います。