安藤先生とか、タソガレドキ忍者とか

昨日は第3章まで書いたところで力尽きた50巻の感想である。相変わらずネタバレ大放出状態なので、未読の方は回避推奨である。

 

安藤先生というキャラは、落乱の登場人物としては人間的なキャラだと思うのだ。どういう御仁かはP175で庄ちゃんがこれでもかとばかりに語っているから(ここまで言わなくても…とも思うのだが、誰も突っ込まないのがまたは組である)ここで再現はしないが、この年齢でそこまで自分をさらけ出してしまうあたりがいかにも正直な人間なのだろう。もっとも、リアルにこういう人が身近にいたら、かなりうっとうしいと思うのだろうがw

 

それにしてもだ。P175のは組っ子たちが寝間着で集まっている姿は、もうカワイイというありきたりな言葉では表現しきれない。座り方にも性格が出るもんである。若旦那とか若太夫とか喜三太は胡坐派らしい。絵では見えないが、個人的には金吾ときり丸も胡坐座りしてるに違いない。ああ、なんかもう想像しただけで萌え萌えしちゃうね!(←ウザい)

 

庄ちゃんはやっぱり知恵者なんですな。てきぱきと物事を決めていく事務能力は、うちの職場にリクルートしたいくらいである。あ、でも職場に庄ちゃんがいたら、きっと私は毎日鼻血ブーで仕事にならないか。(それに、三郎が許さないだろうしw)

 

伏木蔵、君はタソガレドキ忍者隊にどれだけ顔が利くのだろうか。手紙一本送ればタソガレドキグッズを送ってもらえるって、10歳とは思えないこの人脈はいったい…

 

てなわけでサプライズな安藤先生のお誕生日だが、私の中では初登場な安藤先生のお嬢さんが意外と常識人なことがちょっとサプライズである。「父のダジャレには閉口なさいますでしょう?」と訊くからには、きっとご本人も閉口しているに違いない。顔が似てしまっているというのがきわめて気の毒に見えてきた(←酷)

 

それに対するドクタケとタソガレドキの忍者隊の首領たちの大人の捌き方がハンパない。戦の話を創作しちゃう昆奈門も、それに平然と相槌を入れる八方斎も。

 

ところで、安藤先生は、一年は組をバカにしない、ダジャレを言わないと約束しちゃったけど、大丈夫なのだろうか。それは、自らの存在意義を否定しているようなものなのですよ!? それとも、その約束って50巻限りとか?

さて、50巻はまたサービス満点というか、キャラクターの設定の公開に踏み切った模様である。

というか、初期の土井先生に衝撃を受けてちょっと立ち直りが困難だったよ茶屋は…さらに唐突に登場する12歳利吉がかわいいじゃん。

金吾が源頼家のパロディーということは前に書いたけど、ここまで書くからには、頼家がどのような人生を送ったかも想定されているのだろうか。そう、成長した頼家は武芸に秀でたものすごくいい男になって、そして若くして命を失ってしまうのよ…ああ、かわいい金吾の将来に待っている光と暗雲に、茶屋は顔から出るもの全流出を禁じ得ないのだ。

 

タソガレドキ忍者のお話はシリアスにしてドラマチックである。大きなお友達に大人気のわけが垣間見えた。このようなつながりがある以上、タソガレドキ忍者隊はさぞ強い団結力を誇っているだろう。それにしても、高坂陣内左衛門13歳が食満と重なって見えてしまう…グラサン外したしぶ鬼とか、与四郎とか、だんだん似てるキャラが増殖しているような。

 

カバー前ソデの長い道のりの図は、先生のいろいろな思いが込められているようで、しばし手が止まってしまった。あの表情は、どこを見ているのだろうか…。

 

そしてそして、実は書店で50巻を手にしたとき、まだビニールがかかっている段階から背表紙の黒木兄弟の図に萌えが一気にマックスに達してしまったことは秘密。