登場直後はそう思った。
なにせ忍ぶ気ゼロの金髪で、一人称が「俺」で、三人組へのセリフがこれである。
「待ちやがれ このクソガキども!」
番組の主人公を捕まえてクソガキ呼ばわりはなかなかない。それ以前に三人組のスルースキルもたいしたものだが。
「忍者なら、あるだろう? いつでも命を捨てる覚悟が」
…このあたりから、なんか風向きの変化を感じた。あの顔で、あの声で、このハードボイルドなセリフはなんなのだ。
そして最後は、すっかり現状と変わらないタカ丸になっていた。あのネコ口のようでいて微妙に違う表情である。たった7分半でどれだけキャラを変化させたのだこの15歳は。
小松田が異様にタカ丸の家庭に詳しいことに瞠目である。なんか、小松田は忍者というより忍者評論家のほうが合いそうであると思った。
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