今日、広告代理店の人と話しているときに、「そういう話なら人気の声優を使うという方法もありますね」と先方が口を開いた。

「声優？」と私。

「そうです。アニメなどですごく有名な方ですよ。茶屋さんはもしかしたらご存じないかもしれませんが」

　そんなことはない！　声優さんなら名前を聞けばたいてい配役だって言い当てられるぞ！　忍たま限定だけど。

　…とは言えなかったので、「どんな方なんですか」と訊く。

「山寺宏一さんです。幅広い役をこなしているので有名なんですよ」（と言いながらiPadでこれ見よがしにプレゼン画面を展開してみせる）

　…知らなかったorz

　あとで職場の若い人に聞いてみたら、ほとんどの人が知っていた。アニメや洋画の吹き替えで有名な方らしい。

　考えてみれば私は忍たまには二次創作までやっちまうほどどっぷりハマっているし、その過程でＢＬとかＣＰとかリバ有とかいろいろなタームにも通暁するようになったけど、その他のアニメの世界はまったく知ることもなくここ１０年以上過ごしてきているわけで、有名な声優さんといわれてもわかるわけがないのだ。ドラマや映画で登場していたとしても、そもそもテレビをあまり見ないからそちらでも接することはないし。

　というわけで、私はとても偏った関心のなかで生きてきたのだなぁ、と再認識したことであった。