一日遅れでようやく見た。
伊作が病んでた。
「…残るのは不運だけ」
伊作にとって、幸運とは乾いた砂のように指の間から零れ落ちてしまうものらしい。どんな人生が15歳をここまでネガティブにしてしまったのか。
…て、伊作が留三郎の手をそっと握った! ちょっと奥さん! これから何がはじまるのかしらぁ!?
ところで伊作や保健委員たちの不運が常に涙目と「ああっ!」という切ない声が伴うものだとすると、留三郎の不運はあくまで派手であり陽性である。猪熊ダブルで襲われ戦ったあげくに全身包帯まみれの姿を「どんな激しいトレーニング」と言われるって、すでに単なる巻き込まれ型不運を超越している。
中国では、ものごとは陰と陽で構成されているという思想がある。それに従えば不運も陰陽両面で構成されているのだろう。ついでにいえば陰=女、陽=男を現すのだそうだから、なんだつまりは六はは不運夫婦ということじゃないか。(なんでそうなる)
コメントをお書きください